皆様、新年のご挨拶を申し上げます。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。
元日から心痛む災害や事故が続きました。被害に遭われた方々には、心よりお見舞い申し上げます。
一日も早く、もとの穏やかな生活に戻れますように、お祈りいたします。
私たちは、1997年に地球温暖化対策のための京都議定書が採択された当初より、環境・エネルギー分野における調査・コンサルティング業務に従事してまいりました。科学的知見や数値データに基づき、顧客の皆様に対し、最適なアドバイスを提供することを是としてきました。理系のバックグラウンドを持つ私にとって、事象を定式化し、定量化することで、疑いの余地なくアドバイスを提供することが重要でした。
環境・エネルギー問題は世界情勢にも影響を受け、一国の取り組みだけではなくグローバルな視点が求められます。温暖化対策においては、様々な国のルールやスタンダードが存在し、それらは時に複雑な相互作用をもたらします。これらの国際基準においても、数値としての評価や目標設定が中心となり、その情報公開を通じて、企業や政策立案者が適切な対応を取るための基盤を提供しています。このような数値データは、他社との比較評価において非常に有用で、即座に理解しやすいため、広く利用されています。
以上のように、これまでの私たちのアプローチは、サイエンスに基づき、できる限り合理的な最適解を導き出すことに重点を置いてきました。しかし、これからの世界は、これまで以上に多様化が進み、またビジネスや生活の環境変化が激しく、どの解が最適であるかを判断するのがより一層難しくなってきています。時には、予測不能な変化や、新たな価値観に直面することもあります。そうした状況下では、自ら選択し、その選択を実行していくこと自体が「最適解」となり得ます。これは、サイエンスに目を向けるだけでなく、人間の感情や行動、社会的な相互作用にも光を当てる必要があると考えます。
これからの私たちの役割は、単にデータや科学的知見を提供するだけでなく、人間を理解し、人々の心に訴えかけ、相互理解やコミュニケーションを促進することにあります。私たちが提供するサービスは、科学的な根拠に基づいたものであると同時に、人々の価値観や真の社会的ニーズに応えるものでなければなりません。この新しい時代において、経験と知識を活かし、皆さんと共に持続可能な未来を築くための新たな挑戦を続けていきたいと考えています。そのためには、新たな視点を持ち、常に学び続けることが不可欠です。
私たちは、この進化する分野での学びと成長を通じて、共に未来を築くためのお手伝いに邁進してまいります。
超え環境ビジネス株式会社
代表取締役 冨澤昌雄