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ピコソリヤ・カシューナッツ農園通信(2021.4)

2021年04月02日

2018年の夏からカンボジアで始めたカシューナッツ栽培プロジェクト。年月が経つにつれ、苗木の成長を喜ぶと同時に課題も見えてきました。「ピコ改善計画(ピコ=1兆分の1)」では、今の課題を1つずつ整理して、今後に活かしていくための取り組みをご紹介していきます。
(栽培の様子はinstagramにて発信中!)
https://www.instagram.com/ps_cashew_farm/

【第三回 言語の壁】

こんにちは!
久しぶりの投稿になりましたが、ピコソリア農園ではこの数カ月の間、
「言葉を壁をのりこえる」
をテーマに、下記の取り組みを続けていました。その様子をご報告します。

●経緯と課題

去年の夏、現地在住の日本人の方達に農園視察とBunthanへのヒアリングをお願いした結果、今まで知らなった情報が多かったことに驚きました。普段は英語でコミュニケーションを取っており、日常会話は問題ないものの、事業についての情報を詳しくやりとりするレベルまでは至っていないことがわかりました。

母国語でわかることを英語でどう伝えればいいか分からない→伝えても上手く伝わっていない→重なるやりとりにストレスや諦めを感じる→伝えるモチベーションが低下して、伝える情報が簡略化されたり、そもそも伝えない、といった形で、互いに負のループになっていたと思います。口頭でなくメールでのコミュニケーションも同時に試みましたが、やはり結果はあまり変わりませんでした。

●取り組み

視察に同行いただいたクメール語と日本語ができる通訳の方にご協力いただき、下記のテーマに沿って月1回のプロジェクト会議を行いました。

1. 関わるメンバーの役割と報告体制
2. コストの洗い出しと現地相場の把握
3. 2021年の栽培・予算・収穫計画

●結果

お互いが母国語で話せたこと、スムーズに通訳いただいたことで、より詳しい情報を知り共有することができました。また、今後に対するそれぞれの想いについても、より良く知ることができました。しかし状況は常に変わっていくので、得た情報を参考にしつつも、その時々に合わせて調整と更新を続ける必要もを感じました。

●見えた課題

海外とリモートで未経験分野のプロジェクトを進める難しさを再認識しました。。。
カシューナッツ自体は、乾燥にも強く、栄養の乏しい土壌でも育ち、何もしなくてもある程度は収穫できる言われています。しかし、事業として進めるには、目的、予算感、使う資材、栽培方法はそれぞれにある中で、ピコソリア農園としてどう判断していくのか。ここが非常に大事なところだと思います。

●今後

引き続き通訳の方にご協力いただき、現状を踏まえた今後について、ディスカッションしていくことになりました。こちらのブログでも適宜ご報告してきます。

【今月の1冊】

新規就農・チーム経営・暗黙知を集合知へ、などのキーワードに惹かれ購入しました。
著者の萩原さんが舵を取りながら、のらくら農場のチームが有機的に働いている姿に感動。
様々な苦労だけでなく、勉強と工夫を重ねる姿もいきいきと書かれていて、ここにも感動。
皆さんの日々の様子が伝わる写真や、農家レシピも紹介されていて、楽しく読みました!

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