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ピコソリヤ・カシューナッツ農園通信(2020.11)

2020年11月24日

【ピコ改善計画(ピコ=1兆分の1)】

カンボジアと日本でカシューナッツ栽培プロジェクトを開始してから約2年半、苗木の成長を喜ぶと同時に、様々な課題も見えてきました。本通信では2020年秋から半年間、「ピコ改善計画」コーナーを設置し、改善点を1つ1つ整理して、より良い方向と方法を見出すための取り組みをご紹介していきます。

~その② 現状を知る~

チームメンバーはみんな農業未経験者。栽培経験者であるBunthanのお父さんや近所の農家さんの話を参考にしつつ進めてきましたが、行き当たりばったりな部分も多く、栽培計画の策定、作業や費用の記録、これらの報告もうまくいっていない状態でした。また、栽培方法や資材もそれぞれに異なり、どれがピコソリア農園に適しているのか、どうしていきたいのか、判断基準もよく分からない状態でした。

そこで、まずは今の農園の状態を客観的に見てもらうことが大事だと考え、以前に知り合ったカンボジア在住の日本人農業関係者の方にお願いし、カンボジア語の話せる日本人通訳の方と共に、農園を訪問していただきました。

資材について説明するBunthan

●農園の状態(土壌の状態や苗木の成長具合)
●栽培管理の状態(肥料の種類や成分、設備や機械)
●運営体制の状態(各種費用、現地の作業フロー)

について、現地視察とBunthanへのヒアリングをお願いした結果、多くの情報を知ることができました。今までのコミュニケーション不足による情報の不一致や、新たに知った情報も多く、改善が必要な部分も具体的に見えてきました。何をどのように取り組んでいくかは、これからカンボジア側と一緒に整理しながら、順次ご報告していきます。

また、今回は土壌分析も初めて行ったのですが、土壌の良し悪しを判断するための指標であるpHとEC(電気伝誘度)が両方ともかなり低く、その他の養分も少なく、カンボジアにはよくある痩せた砂壌土であることが判明しました(泣)。土壌改良が必要ですが、本格的に取り組む場合は、コストもかかり、効果もすぐに現れるものではないと教えていただきました。

土地を購入し、既に植えたカシューナッツが育っている以上、これから少しでも良い土壌にしていきたい気持ちがあります。Bunthanも土壌の改良がまず必要と同じ認識をもっているので、まずはpHを上げるために、カンボジア国内でどのような石灰が手に入るか、ピコソリア農園の実情に合うかどうか、調べることから始めることにしました。

次回は~その③ コミュニケーションの壁~についてご報告します。

【現在の農園の様子】

10月前半の様子。記録的な大雨が続いた時期。
農園内も各地に水が溜まっていますが、幸い大きな被害には至りませんでした。
 

1.5年目のカシューの木が並ぶエリア(旗は定点観測用に設置しました)。

最年長のカシューの木は3年目。こんな感じです。

【今月の読書】

実践しながら学ぶ。

(スタッフ 有吉)


ピコソリア・カシューナッツ農園プロフィール

●土地:11.5ha(カンボジア・コンポントム州)
●カシューナッツ苗木数:約3000本(樹齢:1年目~3年目)
●プロジェクトメンバー
Bunthan(カンボジア現地マネージャー・Khmer Energy Solution CEO)
超え環境ビジネス株式会社(代表・冨澤、アシスタント・有吉)
●現場作業サポート
近隣の村で農業を営む方々