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ピコソリヤ・カシューナッツ農園通信(2020.10)

2020年10月01日

【ピコ改善計画(ピコ=1兆分の1)】

カンボジアと日本でカシューナッツ栽培プロジェクトを開始してから約2年半、苗木の成長を喜ぶと同時に、様々な課題も見えてきました。本通信では2020年秋から半年間、「ピコ改善計画」コーナーを設置し、改善点を1つ1つ整理して、より良い方向と方法を見出すための取り組みをご紹介していきます。

~その① 今に至る経緯と気持ちの変化を振り返る~

なぜ今ごろになって課題に取り組もうとし始めているのか?
簡単にプロジェクト開始から今までを振り返ってみます。

2018年6月(プロジェクト開始:夢ロマンモード)

超え側には自社事業として海外事業に挑戦してみたいという想い、Bunthanには将来的に農園事業をやってみたいという想いがあり、双方とも本業と並行しながら「よし、とりあえずやってみようか!」と勢いで始めたプロジェクトでした。カンボジアではカシューナッツ栽培が盛んなので、周りのカシューナッツ農家の方やネットで得られる情報を参考にすれば育つだろうと、自分たちで手探りで進めていました。と同時に、将来はオーガニック認証を取得し、加工も自分たちで行い、世界へ輸出したいと漠然ですが大きな夢を話していました(この大目標はだいぶ先になりそうですが、今でも変わっていません)。

2019年6月(1年後:親心感動モード)

Bunthanから定期的に農園の写真を様子を伝えてもらい、カシューナッツの1年の成長サイクルを知りました。苗木の背丈が伸びたこと、蕾が出きて花が咲いたことなど、生まれたての赤ちゃんが1歳前後で歩き始めるような目に見える変化に毎回感動し、1年が無事に経ったことが嬉しい気持ちでいっぱいでした。栽培方法に関してはBunthanに任せていて、費用は必要な金額を見積もってもらい日本から送金していました。作業と支出は、大雑把に把握する程度でした。

2019年12月(1年半後:もやもやモード)

カシューナッツが無事に成長してくれ嬉しい気持ちと同時に、農業全般(作業、土壌、肥料、農薬、費用等)について、現地の状況をもう少し詳しく日本側でも把握したいと思い始め、ヒアリングとディスカッションをするために毎月定期会議をすることにしました。英語で通常のコミュニケーションはとれるものの、お互いに母国語ではないので、農業用語を含めた詳細やニュアンスについては、伝えることも聞き取ることもなかなか上手くいかない状況でした。言語の壁に加え、そもそも農業については全員素人なので、理解度や用語の定義、認識もずれていたと思います。

2020年6月(2年後:再構築モード)

今後も継続性のあるプロジェクトにするためには、方向性に沿った栽培計画と収支計画を作り、実態と照らし合わせながら調整していく必要があると思います。各種情報を得るために、今年1月~6月の半年間、Bunthanには作業と支出の月次報告をお願いし、日本側ではネットで手に入る各国のカシューナッツ栽培に関する調査報告やメディア情報を集めました。結果として、情報は少しずつ集まったものの、限られた予算の中で何を優先してピコソリア農園の計画に落とし込んでいけばいいのか、判断ができずに中途半端な状態で立ち往生してしまいました。防虫についても意見が不一致だったりと、農業知識と言語の大きな壁を感じました。

このような経緯から、これからの体制をもう一度作りなおすために、まずは今一度、現状を知って共有しようということになりました。

【Special Thanks】

この計画を進めるにあたり、今年9月に発売された佐川友彦さんの著書「東大卒、農家の右腕になる」を読み、勇気やヒントを沢山もらいました。中小農家の経営改善に向けた、とても具体的なノウハウが紹介されています。

先日幕張メッセで開催された農業展示会で、ご本人の講演を聞く機会があり(娘の保育園お迎えで途中退出となりましたが泣)、農業への関心がますます高まりました。小さな実践を積み重ねながら、ピコソリア農園に適した方法を見出していけたらと思います!

(スタッフ 有吉)


ピコソリア・カシューナッツ農園プロフィール

●土地:11.5ha(カンボジア・コンポントム州)
●カシューナッツ苗木数:約3000本(樹齢:1年目~3年目)
●プロジェクトメンバー
Bunthan(カンボジア現地マネージャー・Khmer Energy Solution CEO)
超え環境ビジネス株式会社(代表・冨澤、アシスタント・有吉)
●現場作業サポート
近隣の村で農業を営む方々