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カンボジア・カシューナッツ通信⑫

2020年04月25日

~KOEはカンボジアのビジネスパートナーBunthanと、2018年の春からカシューナッツの栽培を始めました。農園名は「Pico Sorya Cashew Farm(とても小さな太陽のカシュー農園)」。本通信では、定期的に農園のカシューナッツの成長や現地の様子をご紹介していきます。~

【2月半ば、カシューナッツの実がつきました】
カンボジアでは、カシューナッツの収穫時期は2月~4月頃と言われています。2月に収穫できたという農園の情報も耳に入ってくる中、ほぼ同じ時期のPico Sorya Cashew Farmの木々は、白い花をたくさん咲かせていて、ここから徐々に実をつけるというタイミング。気候条件、土壌、植えた時期、品種、個体差などにより、おそらくカシューナッツの収穫時期は異なるのでしょう。

そんな中、2月の半ばにBunthanからカシューの木に実がつき始めたとの報告がありました。届いた写真を見ると、緑色の殻に包まれた小さなカシューナッツが実っていました。花が咲いたあとから、コロンとぶら下がるその姿は、まるで緑色の宝石のよう。今年も無事に実をつけてくれてありがとうと、ただただ感謝の気持ちでいっぱいです。

周りには、まだ花の咲いている木も沢山あり、これからの結実が楽しみです!

【3月半ば、カシューアップルが育ちました】
結実してから収穫までは、あっという間です。殻の上の果托と呼ばれる部分が徐々に膨んで赤くなり、殻も茶色くなってきました。このパプリカのような部分は果肉のみで、カシューアップルと呼ばれています。日持ちしないため、市場にはジャムやジュース、酒類に加工されて出回っているようです。カシューアップルは十分に熟すと木から落ちるので、地面に落ちたカシューアップルから殻部分を外して収穫します。

収穫を手伝ってくれた近くの農家の方。

【コロナウイルスの影響と現在の状況】
さて、無事にカシューナッツが実ったという嬉しいニュースが入った頃に、新型コロナウイルスは世界中で猛威を振るい始め、カンボジア国内も感染者数が増え始めてきました。3月30日付のKHMER TIMESによると、カンボジア国境を越える人々の往来が制限されベトナムからのバイヤーが減少し、またカシューナッツの需要も減少していることから、カシューナッツの買取価格は大幅に下落し、生産者は大きな打撃を受けている状況のようです。(参照:「Cashew nut growers feel the pinch as their price plunge」 https://www.khmertimeskh.com/707164/cashew-nut-growers-feel-the-pinch-as-their-price-plunge/

Bunthanも国内のバイヤーへ連絡してくれましたが、従来の半値以下の買取価格だったり、買取不可だったりと、悩んでいました。KOEメンバーも含め検討した結果、今年は既に実ったカシューナッツは収穫しつつ、まだ咲いている花は実のなる前に全て取ることにしました(こうすると来年の収穫量が増えるようです)。殻の状態では1年以上保存ができるので、収穫後に保管して後日販売する方法も考えましたが、収穫にかかる人件費、保管場所や管理の問題もあり断念しました。

結果として、今年は300kgを収穫し、$0.5/kgを販売することができました。当初の収穫量は2トン、販売価格は$1.5を見込んでいたので残念ではありますが、無事に収穫分を販売できたことはありがたいです。Pico Sorya Cashew Farmのカシューの木は、これからどんどん収穫量が増える2~3年目の若い木ばかりなので、来年以降に期待です。ただ、カシューナッツを含め、輸出を主とする作物を生産するカンボジアの農家の方々が生活苦に立たされてる状況は、とても心苦しいです。引き続き、各メディアやBunthanからのヒアリングを通じて、今後の状況を追っていきたいと思います。

(スタッフ 有吉)