~One for All, All for One~
私は大学卒業後、環境・エネルギー分野の業務に携わり、25年以上の年月が経過しようとしています。
解析シミュレータの開発や原子力災害時のリスク分析などを経て、これらの経験を活かした温暖化対策に関するコンサルティング業務に従事してきましたが、環境に関するテーマは時代により変化し、時には一過性のブームで終わるものもありました。
現在、「脱炭素」という目標に向けて世界が急速に動いています。これまでの経験を振り返り、そして日々の業務に取り組むなかで、ますます強く感じることが2つあります。
- 温暖化対策は長期的な視点で考えることが重要
- 温暖化対策は他人任せにすることではない
どちらも当たり前と感じられるかもしれませんが、決して簡単なことではありません。しかし、私たちがいま取り組むことは、私たちの世代も将来の世代も、皆が安心して暮らすことができる豊かな地球を維持するために必要なことです。
私の好きな言葉の一つに、「One for All, All for One」があります。脱炭素という大きなチャレンジに向けて、国、企業、個人がそれぞれに一歩ずつ進み続けることが重要です。未来の地球を想像して少しワクワク感も持ちながら、私たちが今できることは何かを、皆さんと一緒に考え行動していきたいと思います。

– PROFILE –
横浜国立大学卒業後、(株)富士総合研究所(現:みずほリサーチ&テクノロジーズ)入社。工学系解析技術シミュレータ開発、日本原子力研究所にてリスク分析の研究等に従事したのち、1997年より現在に至るまで長年にわたり、気候変動対策に関するコンサルティング業務に従事。近年では、複数企業の顧問として、TCFD提言の対応、ESG経営のサポート業務などの支援を行う。
工学博士(早稲田大学)、公害防止管理者(水質第二種)取得、(一社)日本能率協会検証審査員。
〈専門分野〉
- 気候変動対策に関する各種コンサルティング
- 国内外のCO2削減プロジェクトのリスク分析
- 再生可能エネルギープロジェクトの開発・組成・事業性評価
- CO2排出権取引、CO2削減量の検証業務
~善待生命、地球和未来(生命、地球、そして未来を大切に)~
2005年2月16日、先進国と途上国が手を取り合って、共通の課題である地球温暖化問題に取り組む第一歩を踏み出した記念すべき京都議定書発効の日、超え環境ビジネス株式会社(略称KOE)は生まれました。私が日本に来て10年目のことです。
日本と中国を行き来する中で、様々なバリアにぶつかってきました。文化の違い。価値観の違い。暗黙の了解の違い。長年日本に住んでいてもなかなかわからないことが多く、中国に戻っても日本人的な考え方をしている自分がいて、自分の中のバリアについて考えました。
このバリアを「超え」るには、コミュニケーション、すなわち、「声」が必要です。本音で語ることで、双方が理解を深め、親しくなります。相手の立場を理解して、心をこめて、工夫して、双方の目的を達成するような存在になりたい、KOEにはそのような想いが込められています。
地球規模の環境問題に対し、KOEの力を発揮して、国内外の環境パートナーシップを深めるお手伝いができたらこれ以上の望みはありません。私を育ててくれた大好きな国のために役立ちたい。そう願い続けて、今後も努力していきたいと思います。

創業者兼会長 陸 宇暉